安定同位体比分析システム
生体のガス交換分析の応用範囲が広がります！
各種13C安定同位体標識化合物の投与により燃焼又は様々な反応によって生成される標識化合物由来の13CO2と通常の12CO2との比を分析することで、投与物質の燃焼速度、燃焼量を求めることができます。
本システムでは13CO2/12CO2同位体比を酸素など他のガスと共に同時連続分析することができますので、検体のエネルギー消費動態、VO2、RQなどと同時に同位体比動態を分析できます。
生体の栄養素燃焼トレース、植物の呼吸・光合成の同定、微生物培養におけるfeed効率の吟味など、多岐にわたる応用が期待されています。
本機能は生体ガス分析用質量分析装置に安定同位体比分析機能をオプションし、Breath by Breathモニターシステム、動物用エネルギー代謝測定システム、バイオプロセスモニターシステムなどと組み合わせての使用が可能です。
＊安定同位体(SI)は、放射線を発生しない天然にも存在する安全な物質です。
測定例
マウスに13Cをラベルした脂肪酸を投与後、13CO2/12CO2安定同位体比(13C/12C)、エネルギー消費(Energy)、呼吸商(RQ)を同時連続分析した例。
投与脂肪酸が燃焼し13C/12Cが上昇すると共に、呼吸商（RQ)が下降していく状況を同時に確認することができます。
13C-Glucose投与試験例（人間）
自転車エルゴメーターにおいて一定負荷運動を継続し13C-Glucose水溶液を経口投与後の
13CO2/12CO2変化とVO2,RQ(RER)の動態を同時分析した例。
マウスに13C-パルミチン酸を投与したときの13CO2/12CO2変化測定例。
それぞれのトレンドの面積が投与物質の燃焼量に相当します。
13Cトレーサー分析の考え方
各種安定同位体標識化合物の取り扱いも致しております。詳細はお問い合わせください。